そんな事があってから、人を見る目が敏感になり、人付き合いが慎重になった気がする。

それからも何も知らないふりをして、K氏ともAさんとも普通に接した。
Aさんとは、仲良くしていたが、一線は引いていた。


ある日、皆で昼食をとっている時、各人の部屋の話で盛り上がった。

自分の部屋はどうだ、あの人の部屋はどうだと感想を言い合った。


Aさんの部屋はどんな?と聞いた人がいて、私が「とても掃除が行き届いたお洒落な部屋」と誉めた。

「そんな事ないわよ。やめてよ」とAさんが照れていた時、誰かがK氏に「Aさんの家に皆で確認しにいきましょうよ」とジョークを言った。


「Aさんの部屋、行ってみたい。行こう行こう」とあきらかにジョークな感じで、皆で笑った。


K氏に「独身女性の部屋に興味ないですかあ?Aさんの部屋、見てみたいでしょ?」と何も知らない社員が畳みかけた。

場を盛り上げようと軽いノリで言ったのだ。


でも、私は一人心の中でハラハラしていた。

Aさんは、益々困惑した顔になり、K氏は眉間にしわを寄せ、返事に詰まっていた。



皆何も知らないので、はははと笑う。


私はこの時の二人の反応で、同期君の話が真実だと確信したのだった。嘘のへたな二人だった。








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